Google、「Picnik」「GMC」など6サービス終了へ
Googleの一連のサービス終了第四弾は、「Picnik」「GMC」「Google Sky Map」「Needlebase」「Social Graph API」「Urchin」。AndroidアプリのSky Mapはオープンソース化される。
米Googleは1月20日(現地時間)、主力事業へのリソース集中のために終了するサービスについて発表した。ラリー・ペイジ氏のCEO就任以来、多数のサービス終了が発表されており、今回はその第四弾になる。
今回発表されたのは以下の6サービス。オープンソース化されるものもある。
Picnik(オンライン画像編集機能)
Picnikは、オンライン写真共有サービス「Picasa Web Albums」で利用できる画像編集機能。Googleは2010年3月にPicnikを買収し、同年7月にPicasa Web Albumsに統合した。同サービスは2012年4月19日に終了する。ユーザーは「Picnik Takeout」からデータをダウンロードあるいはGoogle+に転送できる。有料サービスの会員には向こう数週間のうちに料金を払い戻す。Google+にはPicasaアルバムやモバイル端末から写真をアップロードでき、さまざまなエフェクトを含む編集機能が備わっている。
Google Message Continuity(GMC:メールバックアップサービス)
GMCは、2010年10月にスタートした企業向けのメールバックアップサービス。企業のExchangeサーバがダウンしても、Gmail経由でExchangeのメールを利用し続けられるというものだ。Google Appsに移行する企業が増えたため、GMCのサポートを終了し、Google Appsの強化にリソースを集中することにしたという。現行ユーザーは契約期間終了まで同サービスを利用できる。Googleはユーザーに対し、Google Appsへの移行を勧めている。
Google Sky Map(Android向け天体観測アプリ)
Google Sky Mapは、同社従業員が「20%の自由時間」で開発したAndroidアプリ。同アプリを起動して端末を空にかざすと、画面上にその位置から見られる天体の画面が表示されるというものだ。2009年の公開以来、2000万本以上ダウンロードされたという。同アプリは、オープンソース化される見込み。
Needlebase(データ管理プラットフォーム)
Needlebaseは、GoogleがITA Softwareの買収で入手した、Web上のデータを収集・分析し、公開できるデータ管理プラットフォーム。同サービスは2012年6月1日に終了する。このサービスで提供している機能は、Googleのほかのサービスに統合していく計画という。
Social Graph API(ユーザーのコネクションを利用できるAPI)
2008年2月に公開されたSocial Graph APIは、インターネット上のユーザーの友達関係やリンクの情報を集約し、さまざまなSNSやブログで相互利用できるようにするツール。期待したほどの需要がなかったため、2012年4月20日に終了する。
Urchin(Web解析ツール)
Urchinは、Googleが2005年4月に買収したUrchin SoftwareのWeb解析ツール。無料のWeb解析ツール「Google Analytics」の基盤となっているが、Urchinは企業のサーバにインストールする有償ツール。2012年3月にライセンス提供を終了する。Googleは、Google Analyticsの開発に集中するとしている。
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