ニュース
読者プレゼント「50人」実際はたった3人 秋田書店に消費者庁が措置命令
漫画誌の読者プレゼントで誌面に掲載した当選者数に対し実際の当選者数が少なかったとして、消費者庁が秋田書店に措置命令。
「50人」当選のプレゼント、実際には「3人」──漫画雑誌の読者プレゼントで、誌面に掲載した当選者数に対し実際の当選者数が少なかったとして、消費者庁は8月20日、秋田書店に対し景品表示法違反(有利誤認)として措置命令を出した。
消費者庁によると、秋田書店は女性向け漫画誌「ミステリーボニータ」(2011年2月号〜12年5月号)、「プリンセス」(10年6月号〜12年5月号)、「プリンセスGOLD」(10年8月号〜12年4月号)で、読者プレゼントの懸賞企画について、誌面上に掲載した当選者数に対し、実際に提供した景品類は下回っており、実際のものより著しく有利であると一般消費者に誤認させた。
ミステリーボニータ11年2月号では「ワンセグポータブルDVDプレーヤー」が当選「2人」に対し実際には1人、「おでかけセット」が当選「5人」に対し1人だったほか、「ボニータ賞」(リボン型ヘアクリップ)は当選「50人」のはずが実際には3人だったという。
同庁は措置命令で、誌面上の表記が同法違反だったとこと消費者に周知し、再発防止策を講じるよう求めた。
関連記事
- iPhone 5のLTEカバー率誤表示でKDDIに措置命令 消費者庁 「96%」、実際は14%
KDDIがiPhone 5で利用できる下り75MbpsのLTEカバーエリアについて、実際の計画より過大なカバー率と誤認させる記述をカタログやWebサイトに掲載していたとして、消費者庁が景表法違反で措置命令。 - シャープ「プラズマクラスター」掃除機に不当表示、消費者庁が措置命令
シャープが掃除機のカタログに「プラズマクラスター」によるダニのふん・死がいの分解除去が室内全体に効果があるように表記していたが、実際にはこうした性能はなかったとして、消費者庁が措置命令。 - 楽天「kobo」に行政指導 「コンテンツ約3万冊」表記、実は2万冊「景表法上不適切」
楽天は、「koboイーブックストア」のオープン当初の電子書籍数について、景品表示法上不適切な部分があったとして、消費者庁から行政指導を受けたと発表した。 - 消費者庁、“ステマ”も景表法違反の可能性ありと判断
口コミサイトで展開される“ステマ”行為について、消費者庁が景品表示法上の問題になるケースがあると判断し、例示した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.