2ch騒動が上場企業に飛び火 データ取得障害でホットリンクが業績への影響を説明
マザーズ上場のホットリンクが2chのデータ取得トラブルが起きていると説明。業績に与える影響は軽微だというが、2ch騒動が上場企業にまで飛び火している。
ネット上の口コミマーケティング支援などを手がけるホットリンクは3月10日、掲示板サイト「2ちゃんねる」(2ch)のデータ取得トラブルが発生しており、復旧のめどが立っていないと発表した。業績に与える影響は軽微だという。
同社は昨年12月に東証マザーズに上場したばかり。上場企業が2ch騒動による業績への影響に言及する異例の事態になっている。
同社グループは2012年10月、「東京プラス」と「未来検索ブラジル」と、2chデータの法人利用について独占商用利用許諾契約を締結(個人向けサービスは含まず)。ブログやTwitterなどからの情報と合わせ、製品の評判などについてのマーケティングデータの取得や、企業の風評被害や情報漏えいを見つけるためのサービスなどを展開している。
同社が株主などに向けて10日開示した「2ちゃんねるデータ取得トラブル発生のお知らせ」によると、によるとデータ取得トラブルは3月6日午前0時から続いている。利用許諾契約を結んでいる企業が2ch関連サービスへのデータ供給を「先方事情により」停止しているためという。
6日午前0時以前の2chデータ利用には問題は生じていないという。現状では業績への影響は軽微とみているが、障害が長期化し、業績に重大な影響が見込まれる場合は速やかに開示するとしている。
6日には2ch公式ビューア「p2.2ch.net」(p2)が利用できない状態に。p2を利用するためのアカウントや有料ポイント「モリタポ」を未来検索ブラジルが運営しており、同社が2chサーバから遮断されていることが原因だと告知している。同社は「現在の状況は何よりも2ちゃんねるのユーザにとって不幸なものとなっています」として、2ch運営企業に対し復旧を求めている。
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