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AppleのクックCEO、セキュリティ対策方針を表明――セレブ写真流出で

モバイル端末からiCloudへのログインにも2段階認証を導入するなど、セキュリティ対策を強化する。

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ティム・クックCEO

 米AppleのiCloudから有名人多数の個人的な写真が流出した事件を受け、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、モバイル端末からiCloudへのログインにも2段階認証を導入すると表明した。米紙Wall Street Journal(WSJ)などのメディア各社が伝えた。

 WSJの9月5日付の報道によると、モバイル端末からiCloudにアクセスする際の2段階認証は、9月中にリリース予定のiOSの次のバージョンで導入する。現時点では大半のユーザーが2段階認証を使っていないことから、iOSの次のバージョンではこの機能を有効にするよう積極的に促す方針だという。

 クックCEOはWSJのインタビューの中で、有名人のiCloudが破られたのは、何者かがセキュリティ質問に答えてパスワードを入手したり、フィッシング詐欺の手口でユーザーIDとパスワードを入手したことが原因だと話し、AppleのサーバからApple IDとパスワードが流出したわけではないと強調している

 その上で、こうした事態の再発を防ぐため、アカウントのパスワードを変更したり、新しい端末から初めてログインしたりする際に加えて、新しい端末でiCloudのデータを復元しようとした場合にも、メールとプッシュ通知でユーザーに知らせる措置を導入すると表明した。

 Apple情報サイトのMacRumorsは9月8日、Webブラウザ経由でiCloudアカウントにアクセスした際にもメールで通知が届くようになったと伝えている。

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