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米小売チェーンから再びカード情報流出か、POSマルウェア感染の疑い
ニューヨークなどにあるStaplesの複数の店舗から買い物客のカード情報が盗まれ、不正に使用された形跡があるという。
小売店からの顧客情報流出が相次いでいる米国で、今度は事務用品小売りチェーン大手のStaplesからクレジットカードやデビットカードの情報が流出した可能性があることが分かった。米セキュリティ情報サイトのKrebsOnSecurityが10月20日に伝えた。
それによると、ニューヨーク市内やペンシルベニア州など米北東部にあるStaplesの複数の店舗から買い物客のカード情報が盗まれ、不正に使用された形跡があるとして、銀行が調査を行っているという。
Staplesの一部店舗のレジがカード情報を盗むマルウェアに感染し、その情報を使って偽造カードが作成された可能性も指摘されている。
メディア各社の報道によると、Staplesはクレジットカード情報が絡む問題について調査していることを認め、捜査当局にも通報したことを明らかにした。
米国では小売大手のTargetをはじめ、ディスカウントチェーンのKmartやホームセンターのHome Depotなど、大手小売チェーンから買い物客が使ったクレジットカード情報が流出する事件が相次いでいる。セキュリティ機関のUS-CERTなどは、POSシステムを狙うマルウェアが相当数の企業のネットワークに感染を広げているとして注意を呼び掛けていた。
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