Facebook、大手メディアとオリジナルコンテンツ掲載で交渉中──New York Times報道
Facebookが、New York Times、Buzz Feed、National Geographicなどと、Facebookページに記事のリンクではなくオリジナルのコンテンツを掲載するよう交渉しているとNew York Timesが報じた。
米Facebookが米New York Timesなど数社の大手メディアと、オリジナルコンテンツのFacebookへの掲載で交渉中であると、New York Timesが3月23日(現地時間)、この交渉について知る複数の情報筋の話として報じた。
この記事によると、Facebookが交渉しているのはNew York Times、米BuzzFeed、米National Geographic、米Huffington Post、米Quartz、英Guardianなど。最初の3社は向こう数カ月中にFacebookが開始するこうしたコンテンツのテストに参加するという。
従来こうしたメディアは、14億人とされているFacebookユーザーの自社サイトへの流入を見込んで公式Facebookページを開設し、自社サイトに掲載するオリジナルコンテンツへのリンクを画像や概要文付きで投稿している。だが、Facebookは同社サービス内で完結する、オリジナルのコンテンツの投稿を求めている。
オリジナルコンテンツをFacebookに掲載することは、自社サイトへの流入減、ひいては広告収入減につながりそうだが、Facebookはこれらのメディアに対し、オリジナルコンテンツと併載される広告の収入を分配することを条件の1つとしているという。
Facebookは昨年12月にはFacebookページに「動画」タブを追加し、今年の1月にはスーパーボウルに関連するコンテンツを集約したハブページ「Super Bowl」を公開するなど、Facebook内のコンテンツの充実を図っている。
関連記事
- Facebook、NFLの公式動画も見られるスーパーボウルの集約ページを公開
Facebookが、2月1日から始まるスーパーボウルに先立ち、リアルタイムのスコアやNFLや選手、友達からの関連投稿を一元的にまとめたトレンドページ「Super Bowl」を立ち上げた。 - Facebookの動画投稿は前年の3.6倍、1日当たりの再生は10億回以上
昨年から動画広告に注力するFacebookが発表した動画投稿に関する発表によると、2014年通年のFacebookにおける1人当たりの動画投稿数は前年比で75%増加し、1日当たりの動画視聴数は平均10億回以上だった。 - Facebook、ページにYouTubeチャンネル代わりに使える「動画」タブを追加
Facebookページに「動画」タブが追加された。ページオーナーは動画をアップロードして「注目の動画」や「プレイリスト」などを作ってYouTubeチャンネルのように使える。 - Facebookページ、「お問い合わせ」などのボタン設置が可能に
Facebookページに「お問い合わせ」や「購入する」などのボタンを設置できるようになる。例えばオンラインショップなどであれば、ユーザーを直接自社サイトに誘導できる。 - Facebookのニュースフィードに「いいね!」していないページも表示──アルゴリズム変更で
FacebookでページAがページBにタグをつけると、ページAをフォローしていなくても、条件によってページBのフォロワーのタイムラインにページAの投稿が表示される。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.