Apple Watchのプロトタイプ初号機はマジックテープで腕に巻くiPhoneだった──Wiredに開発秘話
4月10日のApple Watch予約受け付け開始を目前に、Appleの2人の幹部がWiredのインタビューで開発秘話を詳しく語った。
米Appleの「Apple Wath」の予約開始を目前に控え、米Wiredが同端末の開発にかかわった2人の幹部のインタビュー記事を公開した。
インタビューを受けたのは、米Adobe SystemsからApple Watchプロジェクトのために引き抜かれたケビン・リンチ氏と、クリエイティブディレクターのアラン・ダイ氏。
リンチ氏はAppleからオファーを受けた際、Apple Watchを担当することになるとは知らされず、入社当日に初めて自分の職務を知ったという。同氏はAdobeでは「Flashの擁護者」として知られ、Flashをけなした故スティーブ・ジョブズ氏に真っ向から反論した人物だ。同氏はApple Watchの発表イベントで、WatchKitのデモを行っている。
Apple Watchのプロジェクトは、Appleのデザイン担当上級副社長、ジョナサン・アイブ氏が、ジョブズ氏が2011年10月に亡くなった直後に立ち上げたとダイ氏は語った。Apple Watch開発の動機は、スマートフォンが人々を束縛し、人生を台無しにしており、この束縛から人々を解放することだったという。だが、最初のプロトタイプはiPhoneをマジックテープになっているストラップに装着したものだったという。
このインタビューでは、そのようなプロトタイプからユーザーインタフェースの改善のために行われた様々な工夫について語られている。
Apple Watchの日本での予約受け付け開始は4月10日。発売は24日だ。
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