iPhoneと「Android Wear」の連係をGoogleが準備中?──The Verge報道
Googleが「Android Wear」搭載スマートウォッチをiPhoneで使えるようにするプロジェクトを進めており、最終段階に入っているとThe Vergeが報じた。
米Googleが、ウェアラブル端末プラットフォームの「Android Wear」を米AppleのiPhoneと連係させようとしている──。米The Vergeが4月9日(現地時間)、Googleの開発チームに近い筋の話としてそう報じた。
技術的にはほぼ完成の段階で、AppleがもしApp StoreでGoogleによる関連アプリの登録を許可すれば、「Moto 360」などの、間もなく発売の「Apple Watch」よりも安価なスマートウォッチをiPhoneで利用できるようになる。下の画像の左のMoto 360は250ドル、Apple Watchとして最も安価な右のApple Watch Sportは349ドルだ。
日本では、Googleストアで「LG G Watch」なら2万2900円で、「ASUS ZenWatch」なら2万9800円で購入できる。
The Vergeによると、現段階でiPhoneのコンパニオンアプリでAndroid Wear端末を操作できるだけでなく、Google Nowなどの公式iOSアプリも使えるという。例えばGmailのメッセージに返信するなど、Apple Watchにはない機能も利用できるようになるようだ。
ただし、Appleのアプリ開発者規約ではAppleのアプリと競合するアプリの登録は禁じていることもあり、このプロジェクトの実現は難しいかもしれない。
Androidユーザーとしてはむしろ、AndroidスマートフォンでApple Watchを使えるようにしてほしいところだ。
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