Facebook、ネイティブ広告ツールを発表 Audience Networkのパブリッシャー向け
Facebookが、モバイルアプリ向け広告ネットワーク「Audience Network」で最も効果のある広告はネイティブ広告だとし、このフォーマットの活用を促進する3つのツールを発表した。
米Facebookは5月6日(現地時間)、昨年の開発者会議F8で発表したモバイルアプリ向け広告ネットワーク「Audience Network」で使える各種ツールを発表した。
Audience Networkの広告は、アプリ内のバナー、インタースティシャル(ページのダウンロード時やアプリの起動時に表示される広告)、ネイティブ(アプリ内に埋め込まれる広告)の3種類で表示される。Facebookによると、この中でネイティブ広告が最も好調で、開発者の広告収益の半分以上はネイティブ広告によるものという。なお、Facebookが定義するネイティブ広告は、ユーザーのアクティビティを反映する、コンテンツとの関連性の高い広告ということで、広告には「SPONSORED」と明示される。
同社が発表した新ツールは以下の3つ。
Native Ad Templates
パブリッシャーがネイティブ広告のサイズやフォント、背景色などを簡単にカスタマイズするための「Native Ad Templates」。
Native Ad Management Tools
「Native Ads Manager」は、アプリ内で最適なタイミングで最適な広告を自動的に表示するツール。最高10本までのネイティブ広告をプリフェッチしておけば、自動的に広告が表示される。
Horizontal Scroll For Native Ads(カルーセル状画像広告)
スマートフォンの狭い画面を最大限に生かすため、左右スワイプによる横スクロールで複数の画像を表示できる広告フォーマット。Googleも前日、モバイル検索広告で横スクロール(カルーセル式)で複数の画像を表示できる新しい広告フォーマットを発表している。
関連記事
- Google、モバイル検索に新広告 車やホテル、住宅ローンの検索で
Googleが、モバイルでの検索増加を受け、スマートフォンの狭い画面やスワイプ機能に合わせた新しいAdWords広告製品を提供する。 - Facebook、42%増収も投資かさみ減益 モバイルが広告収入の7割超に
Facebookの1〜3月期の決算は売上高は42%増だが5億ドルの設備投資が響き純利益は20%減だった。電話会見では、Oculus Riftの年内出荷の可能性は低いことが明らかになった。 - Facebook、広告管理用のiOSアプリ公開 広告主は200万突破
Facebook広告を管理できるiOS用の広告マネージャアプリを米国で公開。広告主は200万を超えたという。 - Facebook、モバイル広告ネットワーク「Audience Network」を発表
ユーザーがFacebook以外のモバイルアプリを使っているときに、Facebookでのアクティビティに基づくターゲティング広告が表示されるようになる。 - FacebookのザッカーバーグCEO、「ピープル・ファースト」思想を語る
Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは開発者会議F8の基調講演で、Facebookにとってはユーザーが第一であり、ユーザーを愛する企業文化を育てていきたいと語った。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.