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音楽大手のWarner Music、ストリーミングの売上高がダウンロードを初超え
3大音楽レーベルの1社、Warner Music Groupが1〜3月期の業績発表で、Spotifyなどによるストリーミングの売上高がiTunes Storeのようなダウンロードの売上高を初めて上回ったと発表した。
大手音楽レーベルの米Warner Music Group(WMG)は5月11日(現地時間)、第2四半期(1〜3月)の決算発表で、ストリーミングによる売上高が初めてダウンロードを超えたと発表した。
総売上高は前年同期比4%増の6億7700万ドル、純利益は1700万ドル。前年同期は5900万ドルの赤字だった。
同四半期は2月に発売したレッド・ツェッペリンのリマスターアルバムなどにより、フィジカル(レコードやCDなど)も好調だったので、デジタル(ダウンロードやストリーミング)が総売上高に占める割合は前年同期より減って43.9%になった。
デジタルでのストリーミングとダウンロードの内訳は明記されていないが、ストリーミングの伸びはダウンロードが減少した分を補って余るとしている。
WMGは、米GoogleのYouTubeやSpotify、米AppleのiTunes Radioなどの音楽ストリーミングサービスに楽曲を提供している。
米Appleは6月のWWDCでBeats Musicをベースとした新しいストリーミングサービスを発表するとうわさされており、同社はWMGを含む大手レーベルに対し、SpotifyやYouTubeなどの無料サービスへの楽曲提供をやめるよう圧力を掛けていると報じられている。
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