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Google、microSDベースのマルチプラットフォームセキュリティシステム「Project Vault」、SDK公開

GoogleのATAPチームが、RTOS搭載のmicroSDを端末に入れることで企業に必要なBYOD向けセキュリティを実現する「Project Vault」を発表し、対応アプリ開発用SDKをGitHubで公開した。

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 米Googleは5月29日(現地時間)、年次開発者会議Google I/O 2015において、microSDベースのセキュリティシステム「Project Vault」(vaultは金庫室という意味)を発表した。まずは企業でのBYOD(Bring Your Own Device)をサポートするツールとして提供する計画で、同日開発者向けのSDKをGitHubで公開した。

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Project VaultのmicroSDカード

 Project VaultのmicroSDカードはReal Time Operating System(RTOS)、ARMベースのプロセッサ、NFCチップ、アンテナ、4Gバイトのストレージを搭載する。RTOSとは、組み込みデバイスの制御などに用いられるOSの一種。

 このカードをスロットに入れることで、端末に認証システムやチャットや動画の暗号化機能を追加できる。Androidだけでなく、マルチプラットフォームに対応し、microSDカードスロットを備える端末であればスマートフォンでもタブレットでも利用できる。

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 Google I/Oのセッションでは、スマートフォン同士のチャットがサーバ上で暗号化される様子が披露された。

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 開発者はGitHubで公開されたSDKで、企業向けのセキュアなコラボレーションアプリなどを開発できる。

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