Apple、音楽ストリーミングの新サービス「Apple Music」発表
Appleが音楽ストリーミングの新サービス「Apple Music」を発表した。日本向けサイトにも「まもなく登場」と表示。
米Appleは6月8日(現地時間)、音楽ストリーミングの新サービス「Apple Music」を発表した。6月30日に100以上の国でサービスを開始し、米国の料金は月額9.99ドル(最初の3カ月は無料)。日本向けサイトにも「まもなく登場」と表示されている。今秋にはWindowsとAndroidにも対応する予定。
ティム・クックCEOが、米国で開いた開発者会議「Worldwide Developers Conference」(WWDC)の基調講演で披露した。買収したBeats Musicのサービスをベースにしている。
「すべてを1カ所で楽しめる」を売りにした「革命的なストリーミングサービス」をうたい、自分の音楽ライブラリとストリーミングサービスを統合的に楽しめる。世界で音楽のエキスパートを雇い、ユーザーの好みに応じたプレイリスト作成が可能になっているという。Siriに「1994年以降のベストソングを再生して」と指示して楽しむこともできる。
有料会員は24時間のネットラジオ「Beats 1」も利用できる。「Connect」では、アーティストが独自のページを持つことができ、作品や動画の投稿などが行える。ユーザーはアーティストをフォローし、作品にコメントしたり、Twitterなどに共有することができるという。
Appleの説明によると、「Apple MusicとiTunes Matchはそれぞれが独立したものですが、補完的な関係にある」という。
家族6人まで利用できるプランは月額14.99ドル。
Appleは2013年に無料のストリーミングサービス「iTunes Radio」をスタートしているが、日本は対象外だった。一方、音楽クラウドサービス「iTunes Match」は米国から2年半遅れで日本でも開始していた。
関連記事
- Apple、「iOS 9」発表
Appleがモバイル端末向けOSの新バージョン「iOS 9」を発表した。今秋に登場する予定。 - AppleのBeatsベースの新音楽サービス、これまでのうわさまとめ
Appleが6月8日から開催する年次開発者会議WWDCでBeats Musicベースの新たな有料音楽ストリーミングサービスを発表するという見方が強まっている。月額料金や機能など、これまでに浮上しているうわさをまとめた。 - 突然始まった国内向けiTunes Match レコード会社は「時代の流れ」
日本では楽曲権利や著作権の問題で同種のサービス提供は難しいのでは――とされていた「iTunes Match」がスタート。レコード会社は「ユーザー動向を踏まえた時代の流れ」という。 - Apple、無料ストリーミング音楽サービス「iTunes Radio」発表
Googleに続いてAppleも、ストリーミング音楽サービスを発表した。「iTunes Radio」はPandoraのような広告ベースの無料のストリーミングサービスで、Music Matchユーザーは広告なしで利用できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.