Beats MusicはApple Musicに統合 「Beats 1」ラジオに名を残す
Appleが昨年8月に買収したBeats Electronicsの音楽ストリーミングサービス「Beats Music」は新音楽サービス「Apple Music」に統合され、Beatsのブランドは「Beats 1」として残る。
米Apple傘下のBeats Electronicsは6月8日(現地時間)、音楽ストリーミングサービス「Beats Music」のユーザーに対し、今秋Appleが開始する音楽サービス「Apple Music」への移行について説明した。
Beats Electronicsは昨年8月にAppleに買収された後もBeats Musicを提供してきたが、今秋にApple Musicに統合される。
Beats MusicのFAQによると、Apple Musicのスタート時に、現在のユーザーのアカウントに移行を促す通知が表示され、プレイリストやライブラリをそのまま移行できるという。
Beats Musicの機能はそのまま、iTunesカタログの音楽を再生する機能が追加される。
Beats MusicにはAndroidアプリもあり、これもApple Musicで踏襲される。
Beatsのブランドは、Apple Musicのサービスの1つであるラジオ「Beats 1」に残る。
Beats 1は、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンの3人のDJが音楽と音楽カルチャーを届けるライブラジオサービス。アーティストの独占インタビューなどのコーナーもある。世界100カ国以上で聴けるとあるので、日本でApple Musicの提供が開始されれば日本からも聴けそうだ。
WWDCの基調講演では、Apple Musicの紹介をBeats Electonicsの共同創業者、ジミー・アイヴォン氏が行った。ドクター・ドレは登壇しなかったが、ドクター・ドレと親しいラッパーのドレイクがBeats 1を紹介した。
Beats 1を紹介する公式動画のサウンドトラックはドクター・ドレと親しいアーティスト、ファレル・ウィリアムズによるものだ。
なお、ヘッドフォンなどのハードウェアのBeatsブランドはそのまま残るようだ(少なくとも現在特に告知はない)。
関連記事
- Apple、音楽ストリーミングの新サービス「Apple Music」発表
Appleが音楽ストリーミングの新サービス「Apple Music」を発表した。日本向けサイトにも「まもなく登場」と表示。 - WWDC 2015基調講演まとめ
WWDC 2015では、新しいハードウェアこそ登場しなかったが、「OS X El Capitan」「iOS 9」「watchOS 2」、Beatsを統合する音楽サービス「Apple Music」や「Swift 2」のオープンソース化など、それなりに盛りだくさんだった。 - Appleの30億ドルのBeats買収が完了 Beatsのオンラインストアは終了
AppleがBeats ElectronicsおよびBeats Musicの買収完了を発表した。Beatsの製品ページには「Apple Storeで購入する」ボタンが表示される。 - Apple、Beatsのスピーカーの自主回収プログラム
Appleが、Beats Electroics製の「Beats Pill XLスピーカー」を自主回収すると発表した。ごくまれにバッテリーが加熱して問題が発生する可能性があるとしている。 - 世界音楽市場、2014年にデジタルが初めて物理メディア超え 定額制ストリーミングの台頭で
2014年の世界音楽市場は、Spotifyなど定額制ストリーミングの加入者増加でデジタルの売上高が初めて物理メディアを超えた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.