テイラー・スウィフト、Apple Musicにアルバム「1989」提供と発表
Appleが「Apple Music」の3カ月のお試し期間中もアーティストらに対価を支払うと方向転換し、多数のインディーズレーベルがAppleと契約した後、Appleが方向転換する契機を作ったテイラー・スウィフトが自分のアルバムをApple Musicでストリーミングできるようにしたと発表した。
「今週あったこと(Apple Musicをめぐる動き)を見て、Apple Musicにアルバム「1989」を提供することにしました。喜んで」──。人気アーティストのテイラー・スウィフトが6月25日(現地時間)、公式Twitterアカウントでそう発表した。
スウィフトは21日、米Appleが30日にスタートする「Apple Music」の無料お試し期間中、アーティストらに対価を支払わないことに抗議するため、大ヒットアルバム「1989」を引き上げるとブログで発表した。それを受けて同日夜、AppleでApple Musicを統括するエディ・キュー上級副社長が公式Twitterで方針転換を発表し、無料期間中も対価を支払うと約束した。それまでAppleとの契約に応じていなかった多数のインディーズレーベルの業界団体は24日、Apple Musicに楽曲を提供すると発表した。
スウィフトはこの件に関し、3件のツイートを投稿した。上記のツイートの後、「Appleがほかのアーティストとしているように、この契約が独占的なものではないかと思っている人がいるかもしれないけれど、違います」「自分のアルバムをストリーミング提供することを、初めて心から正しいことだと感じています。Apple、決定を変えてくれてありがとう」とツイートした。
“独占的なもの”というのは、例えば24日に発表のあったファレル・ウィリアムズの新曲「Freedom」が少なくともリリース段階ではApple Musicでのみストリーミングできることを指している。Appleはこれ以外にも独占配信を用意しているとみられている。
また、“初めて正しいことだと感じ”たというのは、有料/無料ストリーミングサービスを提供するスウェーデンSpotifyの無料ストリーミングサービスについては正しいこととは感じていないことを示す。スウィフトは昨年11月にSpotifyから全楽曲を引き上げた。
Appleのキュー氏はスウィフトの最初のツイートのコメントとして、「6月30日に#Apple Musicでお会いしましょう!」とツイートした。
Apple Musicは月額9.99ドルで3000万曲以上をストリーミングできる音楽サービス。30日から100カ国でスタートするが、日本で開始されるかどうかはまだ不明だ。
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