Facebook、“後で見る”やマルチタスクなどの動画関連機能をテスト中
動画コンテンツに注力するFacebookが、見たい動画を保存して後でまとめて見るVideoセクションや、関連動画を次々に勧める機能をテスト中であると説明した。
米Facebookは10月13日(現地時間)、サービス内の一部のユーザーを対象に実施している動画機能関連のテストについて説明した。
動画版「後で見る」機能
例えば外出先など、再生しにくい環境で見たい動画を見つけてしまったり、見る時間がない場合、後で見るために保存するボタンのテストを行っている。動画の右上にある「Save」ボタンをクリックすると保存され、後でまとめて再生できる。
動画専用ニュースフィード
上記の後で見るために保存した動画や、友達やフォローしているFacebookページが投稿した動画だけを表示できるニュースフィード「Videos」セクションもテストしている。iPhoneアプリの画面下に並ぶアイコンの中央にVideosボタンが追加され、Webアプリではニュースフィードの左カラムの「お気に入り」にVideosが追加される。
お勧め動画の表示
ユーザーがニュースフィード上の動画をクリック(タップ)して再生した場合、その動画と似たような動画をお勧め(サジェスト)する機能を米国のiPhoneユーザーを対象にテスト中で、現在他の地域のiPhoneユーザーにテスト範囲を拡大しており、向こう数カ月中にはAndroidでも提供する計画。今後のテストでは、広告も挿入する。
具体的には、動画を再生して上にスワイプすると、関連する(とFacebookが判断した)動画が表示される。スワイプするとずっと関連動画を見続けることになるようだ。この縦の動画の流れの中に関連性の高い動画広告が挿入される。
マルチタスクでの動画再生
再生中の動画の右上のアイコンをタップすると、その動画が小さいフローティングウィンドウになり、画面の端(位置は移動できる)に表示されたままニュースフィードの閲覧を続けられる。
同社は、「昨年9月のアップデート以来、動画はFacebook上で成長し続けている。動画は、世界中の人々がお互いを知り、共有するための欠かせない要素になっている」とし、今後も動画関連機能を充実させていくと説明した。
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