ESPN公式YouTubeチャンネルからコンテンツ消滅──「YouTube Red」契約絡みか
米スポーツ専門チャンネルESPNの公式YouTubeチャンネルのほとんどからコンテンツが消えている。公式発表はないが、Googleが先日発表した有料サービス「YouTube Red」に関する契約更新で合意できなかったためとみられる。
米スポーツ専門チャンネルESPNの複数の公式YouTubeチャンネルからコンテンツが消えている。
ESPNは現在、13のYouTubeチャンネルを公開しているが、本稿執筆現在、「X Games」「NacionESPN」「espnW」以外のチャンネルを開いても「このチャンネルにはコンテンツがありません」と表示される。例えば37万人以上が登録している人気チャンネル「Grantland」もだ。Grantlandのチャンネルトップには「Grantland Cannelは移動しました!」とあり、新しいWebサイトへのリンクが表示されている(上図)。
ESPNおよびYouTubeを運営する米Googleからの公式の発表はないが、米The Vergeをはじめとする複数のメディアが、YouTubeが先週発表した広告非表示のYouTubeサービス「YouTube Red」の契約内容で合意できなかったためと報じた。
GoogleはYouTube Redの提供に先立って、すべてのコンテンツパートナーに対し、契約条件の改定を求めた。米Wall Street Journalによると、コンテンツパートナーへの収益分配は売上高の55%で、大手も個人も同一の契約内容という。米San Jose Marcury Newsによると、ESPNの親会社である米Walt Disneyを含む99%のコンテンツパートナーが契約を更新済みという。
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