Twitter、広告が好調で予想を上回る増収、赤字幅縮小
Twitterの7〜9月期の決算は、売上高は58%増の5億6900万ドル、純損失は前期より縮小し、1億3200万ドルだった。MAUの伸びは鈍化を続けているが、広告売り上げが好調だった。
米Twitterは10月27日(現地時間)、2015年第3四半期(7〜9月)の決算を発表した。売上高は広告収入が好調で、前年同期比58%増の5億6900万ドル、GAAPベースの純損失は1億3200万ドル(1株当たり20セント)で、前年同期(1億7500万ドルの赤字)より赤字幅が縮小した。純損失は前期に続き、株式報酬費や買収関連コストの影響が大きい。そうした特別費用などを除いた非GAAPベースでは6700万ドルの黒字(1株当たり10セント)だった。
売上高、非GAAPベースの1株当たり純利益ともに、アナリスト予測(売上高5億5960万ドル、純利益は1株当たり4セント)を上回った。
ジャック・ドーシー氏は発表文で「われわれは3つの主領域──規律ある実行、Twitterの価値をより早く提供するためのサービスの簡易化、その価値の伝え方──で意味のある進展を遂げた。Twitter、Periscope、Vineという、われわれの最大の成長機会を代表するサービスのロードマップと組織をシンプルにした」と語った。
月間アクティブユーザー数(MAU)は前年同期比11%増の3億2000万人。SMSフォロー(アカウントを作らずにTwitterのコンテンツを携帯端末で受け取る方法)のユーザーを除くと、8%増だった。前期からは0.1%増と、増加率の鈍化が進んでいる。モバイルからのMAUがMAU全体に占める割合は前期と変わらず80%だった。
広告による売上高は前年同期比60%増の5億1300万ドル。モバイル広告が広告収入全体に占める割合は前期より2ポイント減の86%だった。データのライセンシングなどからの売上高は37%増の5600万ドル。
今後の見通しについては、第4四半期の売上高を6億9500万〜7億1000万ドルとした。
決算発表後の会見は、前期同様にPeriscopeでライブストリーミングされた。会見にはドーシー氏、アントニー・ノトCFO(最高財務責任者)、アダム・ベインCOO(最高執行責任者)が参加した。
会見では、非ログインユーザーからも広告収入が得られるようになったこと、MomentsのテレビCMを放映することなどが語られた。質問には主にノト氏が答えた。
会見終了後、ドーシー氏はPeriscopeで実況していた端末を手にとってスタッフを撮影しながらチームにねぎらいの言葉を掛け、そのまま会見場から出て本社キャンパスの様子をしばらくストリーミングした。
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