Facebook、端末の写真を顔面認識してメッセンジャー投稿を促す「Photo Magic」をテスト中
Facebookがオーストラリアでメッセンジャーの「Photo Magic」機能のテストを開始した。この機能を有効にしていると、端末で撮影した写真を自動的に顔面認識し、その写真に写っている友達にメッセンジャーで投稿するようプッシュ通知してくる。
米Facebookが「Facebookメッセンジャー」の新機能「Photo Magic」のテストを11月10日(現地時間)にオーストラリアで開始すると、米re/codeや米TechCrunchが9日に報じ、Facebookのメッセージング製品担当副社長のデビッド・マーカス氏が自身のFacebook投稿でこれを認めた。
Photo Magicは、ユーザーがメッセンジャーアプリをインストールしてある端末のカメラで写真を撮影して端末内のカメラロールに保存すると、その写真を顔面認識機能でスキャンし、写真にFacebookの友達が写っていると、写真をメッセンジャーでその友達に送るようプッシュ通知するというものだ。
この機能が初期設定で有効になるかどうかは不明だが、米BuzzFeedの記事によると、少なくとも無効にすることは可能なようだ。
8月に日本でも使えるようになったプライベート写真アルバムサービス「Moments」と同じ技術を使っている。
Facebookがre/codeに語ったところによると、10月1カ月でメッセンジャーで送受信された写真の数は95億枚という。Photo Magicは、メッセンジャーでの写真送付をより簡単にすることが目的としている。
なお、Facebookの設定で顔認識によるタグ付けの提案機能をオフにしているユーザーについてはスキャンできない。顔面認識をオフにするには、アカウントの[設定]→[タイムラインとタグ付け]→[他の人によって追加されたタグやタグの提案の管理]→[自分だと思われる写真がアップロードされたときにタグ付けの提案が表示されるユーザー]を[非公開]に設定する。
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