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Facebook、ザッカーバーグCEOの支配権は当分揺るがないと説明:持ち株99%寄付について
Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOが長女の誕生を契機に保有するFacebook株の99%を存命中に慈善事業に投じると発表したことにつき、Facebookが同氏の議決権は当分揺るがないとSEC提出文書で説明した。
米Facebookは12月1日(現地時間)、マーク・ザッカーバーグCEOがFacebookの持ち株の99%を存命中に慈善事業に投じると発表したことに関連し、米証券取引委員会(SEC)に8-K報告書を提出した。
ザッカーバーグ氏は同日、自身のFacebook Noteで長女の誕生を報告し、これを契機に妻のプリシラ・チャン氏とともに慈善団体「Chan Zuckerberg Initiative」を立ち上げたこと、2人が保有するFacebookの株式の99%を存命中に慈善事業のために寄付することなどを発表した。
SEC提出文書によると、ザッカーバーグ氏はこの慈善団体に寄付した株式の議決権を寄付後も管理するという。また、同氏は向こう3年間は年間10億ドル分以上は株式を売却あるいは寄付せず、当分は同社の支配権を保持する意向であると説明している。
2015年4月のSEC提出文書によると、ザッカーバーグ氏の保有株数は議決権が10倍のクラスB株が4億2225万2850株、クラスA株が399万9241株、議決権を委譲されているクラスB株式が4889万2913株あり、議決権は60.1%だ。
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