Facebookの今年の「今年のまとめ」は悪い思い出が非表示に
Facebookが今年も、ユーザーの1年間の投稿から10枚の写真を選んでまとめた「今年のまとめ」をニュースフィードに表示し始めた。「亡くなった娘の写真がいきなり表示されて辛かったのでプロセスの改善を」という昨年のユーザーからの提案を受け、特殊なフィルターで見たくない写真を表示する可能性を減らしたとしている。
米Facebookは12月17日、ユーザーの1年間のアクティビティをまとめた「今年のまとめ」の2015年版をユーザーのニュースフィードに表示し始めた。昨年のユーザーからの提案が反映され、見たくない写真がいきなり表示されることはなくなった。
「今年のまとめ」は、ユーザーが1年間に投稿した、およびタグ付けされた写真の中からFacebookがセレクトした10枚の写真で構成される。この10枚は他の投稿済み写真と入れ替えることもできる。
昨年は、Facebookがセレクトするのは単に「いいね!」やコメントが多かったもので、そのせいで亡くなった娘の写真がニュースフィードにいきなり表示されて辛かったというユーザーからのプロセス改善提案があった。
今年は、ニュースフィードにまず写真なしの提案が表示され、「今年を振り返る」をクリック(タップ)すると初めてFacebookが選んだ写真が表示される。
表示される「今年のまとめ」の目立つところに「編集」と「シェア」ボタンが付いた。
Facebookの広報担当者はThe Vergeに対し、「ユーザーが見たくない写真をわれわれが見せてしまう可能性を減らすための特別なフィルターを適用した。このアルゴリズムが適切に対処できなかった場合のために、ユーザーが写真を編集しやすくした」と語った。
同社は10月、「過去のこの日」で表示したくない日や友達を非表示にする機能を追加しているので、これを利用していれば「今年のまとめ」にも反映されるだろう。また、11月に別れた元カノ/元カレを非表示にする機能も追加されたので、こちらも反映されそうだ。
「今年のまとめ」はニュースフィードに表示される他、こちらのページで編集できる。
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