ニュース
世界初・ハイレゾ対応のライブストリーミング「PrimeSeat」 IIJが開始
コンサートの生演奏などを、ハイレゾ音源でリアルタイムに配信するサービス「PrimeSeat」をIIJが提供開始した。
インターネットイニシアティブ(IIJ)は12月21日、コンサートの生演奏やH2Aロケットの打ち上げなどを、ハイレゾ音源でリアルタイムに視聴できる「PrimeSeat」の提供を23日に始めると発表した。自宅にいながら、臨場感あふれる高品質の音を楽しめる。利用は無料。
専用ソフトウェアをPC(Windows/Mac)「PrimeSeat」をインストールし、配信ページで再生ボタンを押すと、ハイレゾ音源でオーケストラの生演奏などを楽しめる。USB DACを接続すると、さらに高音質なDSDフォーマットも利用できる。
ライブ・ストリーミング番組(生放送)や、クラシック専門のインターネットラジオ局「OTTAVA」と共同制作する小編成のサロン・コンサートも1月に配信予定。今後は有料コンテンツも追加するという。
同社はこれまでもストリーミング技術に取り組んできたが、データ容量の大きいハイレゾ音源の配信は通信帯域の制約や音質面で課題があった。音楽機器を手掛けるコルグと配信プラットフォームを共同開発し、4月に「東京・春・音楽祭」「ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団」の演奏会をハイレゾ音源でライブ配信する公開実験に成功。今回、サービスとして世界初の商用化を実現した。
本サービスの開始を機に音楽配信事業に本格参入し、個人リスナーやコンテンツ事業者に向けたビジネスを展開していくという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Apple Musicが来年ハイレゾ対応?
Appleが来年にもハイレゾ対応オーディオストリーミングサービスを始めるかもしれないという。
LINEでライブ配信「LINE LIVE」 テレビ、ラジオ番組とも連携 一般ユーザー向け開放も
LINEのライブ配信サービス「LINE LIVE」がスタート。芸能人やスポーツ選手からスタートし、一般ユーザーにも来年開放する。
音楽ストリーミングアプリ、「LINE MUSIC」がDL数で世界5位に 「Spotify」がリード
音楽ストリーミングアプリ市場で「Spotify」がユーザー数、収益でトップ。「LINE MUSIC」は公開直後ながらダウンロード数で世界5位に。
ストリーミングでは聴けないアデルの新アルバム「25」、米アルバム販売記録を更新
Apple MusicやSpotifyでは聴けないアデルの新アルバム「25」の米国での販売数が、Nielsen Musicの調査開始以来の記録を更新し、338万枚を超えた。
定額音楽配信「AWA」累計再生回数7.5億を突破 開始から3カ月
定額音楽配信サービス「AWA」の累計再生数が提供開始から3カ月で7.5億回を突破した。
「音楽ストリーミングの“真打ち”だ」――国内レーベルも期待する「Google Play Music」、その“勝算”は
Googleのクラウド音楽サービス「Google Play Music」が日本でスタート。「国内レーベルと連携しながら日本の音楽市場の成長を支援したい」と意気込む。
「Apple Music」を迎え撃つSpotify、有料会員2000万人突破と発表 5億ドル超の増資も
Appleの有料音楽サービス「Apple Music」が6月30日から世界100カ国以上でスタートするのに先立ち、音楽ストリーミングサービス大手のSpotifyが、有料会員数が1年で倍増し、2000万人を突破したと発表した。同社はまた、約5億ドルの増資を行ったと報じられた。
世界音楽市場、2014年にデジタルが初めて物理メディア超え 定額制ストリーミングの台頭で
2014年の世界音楽市場は、Spotifyなど定額制ストリーミングの加入者増加でデジタルの売上高が初めて物理メディアを超えた。


