天気予報や最新ニュースが表示されるスマート鏡、Google社員が趣味で自作
朝洗面所の鏡を見ると、天気予報やその日の予定が表示される──。SF映画に出てくるようなスマート鏡を、GoogleのエンジニアがAndroidのAPIやChromecastなどを使って自作した。
「洗面所にSF映画の『シックス・デイ』に出てくるような、情報を表示する鏡があったらいいなと思って、自作してみた」──。米Googleのソフトウェアエンジニア、マックス・ブラウン氏が個人のブログでその成果を披露した。
右図のように、日付と時間、その日の天気予報、新着ニュース4件が表示されている。ブラウン氏のAndroid端末のGoogle Nowカードの情報の一部が、そのままリアルタイムで表示されるようになっている。
ブラウン氏はマジックミラーやディスプレイパネルなど、市販のパーツをいろいろ買い集めてハードウェアを作り、ソフトウェアはTextClockなどの幾つかのAndroid APIを使って構築した。ソフトウェアのコードはまだ数百行で、改良していく予定という。Google Nowのカードに表示されるものであれば何でも表示できるようだ。
Android端末の情報を受信するハードウェアとしては、「Chromecast」、「Nexus Player」、米Amazon.comの「Fire TV Stick」をテストしたという。
情報を表示するディスプレイは2ミリ程度の厚さで、マジックミラーのガラスの間に挟んである。マジックミラーは棚の扉になっており、ディスプレイに接続したハードウェア部分はこの棚に設置されている。
LinkedInによると、ブラウン氏は2007年にモバイルAR(拡張現実)の企業Enkinを立ち上げ、2009年に同社がGoogleに買収されてGoogle入りした。Googleでは「Google Glass」チームでユーザーインタフェースなどを手掛け、現在は「検索関連の秘密プロジェクト」に従事している。
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