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Google、Facebook主導のOCPについに参加
Googleが、Facebook主導のデータセンター仕様のオープンソース化プロジェクト「Open Compute Project」(OCP)にプラチナメンバーとして参加した。ハードウェアだけでなく、ネットワーク管理システムなども共有していく計画としている。
米Googleは3月9日(現地時間)、米Facebook主導のデータセンター仕様のオープンソース化プロジェクト「Open Compute Project」(OCP)にプラチナメンバーとして参加したと発表した。
OCPはFacebookが2011年に立ち上げたプロジェクト。省電力・低コストのデータセンター構築のための情報を共有するのが目的で、立ち上げ段階でAMD、Dell、HP、Intelなどが参加し、Cisco Systemsや2014年4月にはMicrosoftも加わった。
Googleは自社データセンターで自社製サーバを採用していることで知られている。同社はこれまでもラック用電源の仕様を公開したりしてきたが、OCPに参加することで、Facebookと協力して新しいラックの仕様などを共有していく計画。
同社はこれは最初の一歩だとし、今後はハードウェアだけでなく、サーバおよびネットワーク管理のためのソフトウェアなども標準化していきたいと語った。
OCPに参加していない大手データセンター企業としては、これで米Amazon.comだけになったといえる。
同日から2日間、カリフォルニア州サンノゼで、OCPの年次サミット「OCP U.S. Summit 2016」が開催される。
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