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フジテレビとグリー、VR分野で業務提携 コンテンツ制作やプラットフォーム構築で協業
フジテレビとグリーがVR分野で業務提携し、コンテンツ制作やプラットフォーム構築に取り組むと発表した。
フジテレビとグリーは5月10日、VR(仮想現実)分野での業務提携を発表した。VRコンテンツ創出プロジェクト「F×G VR WORKS」(仮)を発足し、コンテンツ制作・配信・プラットフォーム構築をはじめとした新サービスや事業開発に取り組む。
「Oculus Rift」「HTC Vive」など各社が相次いでVR用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を発売する中、良質なVRコンテンツを増やすことが市場の拡大に重要と掲げる。フジテレビが持つ企画・キャスティング力と映像コンテンツ制作力、グリーが持つVRコンテンツ開発力とWebアプリ開発力を生かし、製作体制を整えるという。
提携事業の第1弾として、法人向けのVRコンテンツの企画から開発、プロモーションまでの一貫提供を始める。フジテレビの山口真コンテンツ事業局長は「スポーツや報道、音楽ライブといったジャンルでのコンテンツ制作とVRの親和性は高い」とし、今後これらのジャンルを中心にサービスや開発を進めていく方針を示す。
両社ともにすでにVR分野に注力する姿勢を見せており、フジテレビは「フジテレビオンデマンド」でのVRコンテンツ配信、音楽番組のライブパフォーマンスの360度VR収録など、自社内で制作・研究開発を進めてきた。グリーは「東京ゲームショウ2015」に初のVRタイトルを出展し、同年11月にはGREE VR Studioを立ち上げた。4月には北米でVRスタートアップへの投資事業を始めている。
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