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Facebook、360度動画撮影カメラシステム「Surround 360」をオープンソースで公開へ
動画に注力するFacebookが、360度動画を撮影するためのカメラシステム「Surround 360」を発表した。ポストプロダクションツールを含むシステム構築に必要なデータを今夏GitHubでオープンソースで公開する計画だ。
米Facebookは4月12日(現地時間)、サンフランシスコで開催の年次開発者会議「f8」で、360度動画を撮影するカメラシステム「Surround 360」を発表した。ポストプロダクションツールを含むこのカメラの設計を、今夏GitHubでオープンソースで公開する計画だ。
同社がカメラを製造・販売するのではなく、Internet.orgでデータセンターの仕様を公開したように、メーカーがカメラを作れるよう設計を公開する。
このカメラでは4K〜8Kの360度動画を撮影でき、同社傘下のOculus VRの「Oculus Rift」や提携する韓国Samsung Electronicsの「Gear VR」の他、Facebookのニュースフィード上でも楽しめる。
水平方向を撮影するための14台の広角カメラが放射状に並び、上部には1台の魚眼カメラが、下部には2台の魚眼カメラが設置されている。下部の魚眼カメラを2台にすることで、カメラスタンドを後から消去する手間が省ける。
Surround 360に関する情報はこちらの専用サイトにまとめられている。
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