Apple、「Apple Music」で楽曲が消えてしまう問題に対処するiTunesの更新を予告
Appleが、「Apple Musicが許可なく楽曲を削除した」というユーザーからの苦情を受け、社内では問題を再現できないが来週にも問題に対処するアップデートを実施すると、ブログメディアのiMoreにコメントした。
米Appleが、「Apple Musicで楽曲が削除された」というユーザーの苦情を受け、来週にもこの問題に対処するためのiTunesのアップデートを実施すると、Appleのサービスに詳しい米ブログメディアiMoreが5月13日(現地時間)、Appleからのコメントに基いてそう報じた。
今月4日、アトランタ在住のApple Musicユーザーがブログで「Apple Musicを使っていたら自分で作曲したオリジナル曲を含む122GB分の楽曲がHDDから削除された」と訴えた。この問題は、iMoreをはじめとする多数のメディアが取り上げ、SNS上でも多くのユーザーが同様の問題に遭遇したと投稿していた。
AppleはiMoreに対し、次のようにコメントした。「ごく少数だが、ユーザーがコンピュータに保存していた音楽ファイルが、ユーザーの許可なく削除されたという報告があった。われわれはこうした報告を真摯に受け止めており、問題解明に努めている。社内ではこの問題をまだ再現できていないが、来週にも予防対策追加を含むiTunesのアップデートを実施する。この問題が起きたら、AppleCareに連絡してほしい」
Apple MusicはAppleの音楽サービスiTunesに後から追加するような形で提供されており、iTunesの音楽同期サービス「iTunes Match」と「Apple Musicライブラリ」の併存など、分かりにくい部分が多い。
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