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リーバイス、Googleと開発中のスマホ操作デニムジャケットを来春発売へProject Jacquard

昨年のGoogle I/Oで発表された“着るウェアラブル”プロジェクト「Project Jacquard」の成果として、Levi'sが来春、「COMMUTER」ブランドでスマートフォンを操作できるデニムジャケットを発売する。袖をタップしたりスワイプすることで、接続したスマートフォンを操作できる。

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 米Googleの先端技術開発チームATAP(Advanced Technology & Projects)は5月20日(現地時間)、年次開発者会議「Google I/O 2016」のセッションで、衣服に織り込んだ繊維センサーで端末をリモート操作する「Project Jacquard」(ジャカードは織物の名称)の進捗を説明した。

 このプロジェクトで提携している米Levi Strauss(以下Levi's)が来春、サイクリスト向けに展開しているシリーズ「COMMUTER」のProject Jacquard版を発売する。価格はまだ発表されていない。

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Levi'sの米国サイトによると2017年春発売だ

 このプロジェクトは、2015年の「Google I/O 2015」のセッションで発表された。概要は、センサー機能を持つ極細のコードを糸に紡ぎ、その糸で織った布にチップ内蔵のタグを接続することで、布のセンサーを指で触って無線接続した端末を操作するというものだ。タグは脱着可能で、コード入りの生地は水洗いできる。下の画像のように、デニムの風合いが出ている。

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センサー機能を織り込んだデニム生地

 ジャケットでできることは、Bluetoothで接続しているスマートフォンでの音楽再生やナビゲーションなど。公開された動画では、あらかじめナビをセットしたスマートフォンを接続して自転車に乗り、走りながら袖を2度タップするとナビで次の音声が再生されたり、袖を上にスワイプすると現在地の近くにあるスポットを紹介したり、タップすると音楽が変わったり、着信があると袖のボタンが緑に光り、光っているボタンに手をかざすことで着信拒否したりする様子が紹介されている。

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着信があるとボタンが光り、ボタンに手をかざすと拒否できる

 ATAPはこのセッションで、Project Jacquardの他、モジュール式スマートフォン「Project Ara」や「Project Soli」の進捗も紹介した。

 2012年からATAPを率いていたレジーナ・デューガン氏は米Facebookに引き抜かれてしまったが、プロジェクトは着実に進んでいるようだ。

動画が取得できませんでした

【5月22日UPDATE】セッションの録画が公開されたので転載しておく。Project Jacquardのデモは7分40秒あたりからだ。


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