Microsoft、AppleのWWDC 2016の“二次会”を勝手に開催へ
iOSアプリ開発ツール「Xamarin」を無償にしたMicrosoftが、Appleの年次開発者会議「WWDC 2016」の初日の夜に、会場から徒歩6分のビルで「WWDCの二次会」と称する無料パーティーを開催する。会場ではXamarinやiOS、OS X関連の自社技術を紹介する計画だ。
米Microsoft傘下のXamarinは6月7日(現地時間)、米Appleが6月13日から開催する年次開発者会議「WWDC 2016」に参加する開発者に向けて、WWDCの会場のすぐ近くで13日、WWDCの“二次会”を開催すると発表した。専用サイトで参加を申し込める。
パーティーの名称は「Xamarin & Microsoft WWDC 2016 Party(アプリの未来)」となっている。「二次会にようこそ。WWDC 2016の“State of the Union”の後、XamarinとMicrosoftのチームと合流しましょう。食べ物と飲み物をご用意します。iOSについて語り合いましょう」と書かれている。
会場はWWDC会場のBill Graham Civic Auditoriumから徒歩6分の、Twitter本社も入っているビルの3階だ。
参加は無料で、WWDCの参加者以外も入場できる上、抽選で「Apple Watch Sports」や「Xbox One」がもらえる。
会場では、Xamarinの従業員が「Test Cloud Wall」の1対1のデモを行う他、最新の技術を紹介するという。
Xamarinは、iOS、Android、Windowsアプリを開発するツール。MicrosoftはXamarin買収後、有料だったこのツールを無償にしており、SDKのオープンソース化も約束している。
この二次会の目的は、WWDCに世界から集まるiOS/OS X開発者にMicrosoftの関連技術やサービスを紹介することのようだ。WWDC終了後でもあり、Appleに迷惑はかからないだろう(WWDC公式アプリのスケジュール表によると、13日の「Platforms State of Union」が終了するのは午後4時だ)。
【UPDATE】Xamarinは、Microsoftに買収されるまで、こうしたパーティーをWWDCだけでなく、Google I/Oの後にも毎年開催していた。
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