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孫社長「悩んでさらに毛が抜けた」 “後継者”アローラ氏退任の理由を語る(3/3 ページ)
ソフトバンクグループの孫社長は、“後継者”ニケシュ・アローラ氏の退任について「とても悩んだ」と明かした。「シンギュラリティ」を迎えるに当たり、「あと5年、10年は社長でいたい」と考えを変えたという。
孫社長が各国の若い起業家と会う中で、「若返った」と感じていたという。「これから先5年、10年と孫社長がグループを率い続ける情熱とエネルギーを取り戻したと感じている。孫社長の決断を尊重し、十分にサポートしたい」(アローラ氏)。
永守氏は「絶対辞めないと思っていた」
社外取締役の柳井正氏(ファーストリテイリング社長)と、永守重信氏(日本電産会長兼社長)は、孫社長から「60歳で引退したい」と相談を受けていたという。
柳井氏は「60にもなってないのに引退? 冗談じゃないぞ、と申し上げた」と笑う。「孫さんみたいな人はいない。次の後継者は孫さんみたいな人がなっちゃいけない、次の後継者はチーム経営でやっていくということだと思う」(柳井氏)。
永守氏は孫社長から相談を受け「60になったら辞めるって、血迷ってるのかと思った。わたしはすでに古希を迎えている(71歳)が、経営意欲は年齢ではない。今は時代が変わって、年齢は昔の7掛け。私はいま50歳ですね」と笑う。
永守氏はさらに「僕はそもそも、最初から絶対辞めないと思ってた。今は69までやると言っているが、69になったらまた10年やりますよ(笑)。そういう経営者でなければこんな立派な会社はできません。孫さんが言うことは全部嘘ですから、あまり信用しないほうがいい」と冗談めかして話し、会場を沸かせた。
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