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Boston Dynamics、ガラスのコップをくわえて運べる犬型ロボット「SpotMini」を披露
足蹴にされても踏ん張る犬型ロボット「Spot」の小型版「SpotMini」は、オプションのアーム(首に見える)でものを掴んで運んだり、バナナの皮で滑って転んでも自力で立ち上がれる(動画あり)。
米Alphabet傘下のロボットベンチャーBoston Dynamicsは6月23日(現地時間)、開発中の犬型ロボット「SpotMini」の動画を公式YouTubeチャンネルで公開した(記事末に転載)。
SpotMiniは、足蹴にされても踏ん張る動画で注目を集めた犬型ロボット「Spot」の小型版。体重は55ポンド(約25キロ)と、Spotの約3分の1だ。オプションのアーム(首に見える部分)を装着した場合は65ポンドになる。完全に電動式で1回の充電で90分稼働するという。
深度カメラやIMU(慣性計測装置)などの多様なセンサーを搭載し、狭い部屋の中を周囲にぶつからずに歩きまわったり、アームでのマニピュレーション作業が可能だ。YouTube動画では、キッチンでガラスのコップを掴んで食洗機に移したり、コーラの空き缶をゴミ箱に捨てたりする様子が紹介されている。
Boston Dynamicsのこれまでのロボット紹介動画で恒例になっている“かわいそうなシーン”は、廊下に落ちているバナナの皮で滑って転んだSpotMiniが、自力で立ち上げるという場面だ。
Boston DynamicsはSpotや人型のAtlasなどのロボットを開発しているが、まだ完成製品は世に出ていない。3月にはAlphabetが同社を売却するのではないかといううわさが浮上している。
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