Skype、旧バージョンのAndroidやSnow Leopardなどのサポートを終了へ
Microsoftが、SkypeのP2Pからクラウドへの移行で快適なユーザー体験を提供するために、旧版OSのサポートを終了する。今後はAndroidは4.0.3以降、iOSは8以降をサポート。10月以降はWindows RT、Mac OS X 10.6 Snow Leopard、Windows Phone 8/8.1のサポートを終了する。
米Microsoftは7月20日(現地時間)、同社の通話/メッセージングサービス「Skype」のP2Pからクラウドへの移行に伴うサポート対象の変更について説明した。
クラウドでの新しいサービスをスムーズに提供するために、旧バージョンのOSのサポートを終了する必要があるとしている。
Android版Skypeでサポートするのは、2011年12月リリースのAndroid 4.0.3(コードネーム:Ice Cream Sandwich)以降になる。「Skype 4 for Android」を使えば、Android 2.3(コードネーム:Gingerbread)でもSkypeを利用できる。
iOS版Skypeでサポートするのは、2014年9月リリースのiOS 8以降になる。それ以前のバージョンでは最新機能は使えないが、Skype上で他のユーザーと基本的な通話はできるという。
以下のOSについては2016年10月以降、サポートを終了する。
- Windows RT
- Mac OS X 10.6 Snow Leopard以前
- Windows Phone 8/8.1
Microsoftは2011年にSkypeを買収して以来、P2Pベースのこのサービスのクラウドへの移行に取り組んできた。グループ動画チャットや、翻訳機能、Skype Botsの提供などは、クラウドへの移行で実現できたサービスだとMicrosoftは説明する。
システム要件の詳細についてはサポートページを参照されたい(本稿執筆現在、まだ日本語化されていない)。
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