Facebook、予想を上回る増収増益、MAUは22%増の17億1000万人に
Facebookの4〜6月期決算は、売上高は59%増、純利益は約2.8倍と予想を大幅に上回る増収増益だった。ザッカーバーグCEOは電話会見で「Pokemon GOを楽しんでいる」と、ARの可能性について語った。
米Facebookが7月27日(現地時間)に発表した第2四半期(4〜6月)の決算は、モバイル広告が好調で、売上高は前年同期比59%増の64億3600万ドル、純利益は186%増(約2.8倍)の20億5500万ドル(1株当たり71セント)と過去最高だった。非GAAPベースの純利益は96%増の28億2100万ドル(1株当たり97セント)だった。
売上高、非GAAPベースの純利益ともにアナリスト予測(売上高は60億1000万ドル、非GAAPベースの純利益は81セント)を大きく上回った。
非GAAPベースの営業利益率は3ポイント増の58%だった。
日間アクティブユーザー数(DAU)は17%増の11億3000万人、月間アクティブユーザー数(MAU)は22%増の17億1000万人だった。モバイルからのDAUは22%増の10億3000万人、モバイルからのMAUは20%増の15億7000万人だった。MAU全体に占めるモバイルからのMAUは前期と変わらず92%だ。
モバイル端末からのみアクセスするユーザーのMAUは前年同期比48%増、前期比8%増の9億6700万人だった。モバイルのみからアクセスするユーザーのMAUはMAU全体の57%を占めた。
モバイルでの広告売上高は広告売上高全体の約84%を占めた。前期より2ポイント増えた。
マーク・ザッカーバーグCEOによる恒例の各種サービスに関する数値をまとめた画像の投稿は、今回は360度画像になっている。前回より内容は少なく、Facebook、WhatsApp、Messnger、InstagramのMAUのみを紹介した。
業績発表後の電話会見でザッカーバーグ氏は今後のロードマップについて、向こう3年間は特に新興国市場でのユーザー拡大に注力し、10年の視野でAquilaなどによるインターネット提供を実現すると語った。
同氏はまた、同社のVR/AR戦略に関連して社会現象になっている「Pokemon GO」に触れ、「皆さんと同様、私もPokemon GOを楽しんでいる」とし、そこにはMSQRDのようなAR(拡張現実)にとっての機会もあると語った。(米Appleのティム・クックCEOと異なり、ザッカーバーグ氏は「ポケモン」と発音した。)
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