Microsoft、Mac向けにもEvernote→OneNoteインポートツールを公開
Microsoftが、EvernoteのデータをOneNoteにインポートするためのMac版アプリを公開した。Windows版インポートツールの3月公開後、6月にEvernote Premiumの値上げがあり、7月のOneNoteのアップデートでOneNoteのWebクリッパー機能などが強化された。
米Microsoftは8月18日(現地時間)、米Evernoteのメモアプリ「Evernote」のデータを、競合する自社アプリ「OneNote」にインポートするためのMac版アプリ「OneNote Importer」をリリースしたと発表した。MacのOS X 10.11(El Capitan)以降に対応する。
同社は3月にWindows版インポートツールを公開した際、Mac版の公開を予告していた。
Mac版はWindows版と同じこちらのページから無料でダウンロードできる。アプリの使い方はこちら(本稿執筆現在、まだ和訳されていない)。
EvernoteとOneNoteは、Windows、Mac、Android、iOSで利用できるメモアプリ。いずれも無料で利用できるが、Evernoteのすべての機能を利用するには有料プランに加入する必要がある。Evernoteは6月に無料版の同期端末を2台までに減らし、有料版を値上げした。一方、Microsoftは7月のOneNoteのアップデートでWebクリッパー機能など、OneNoteの方が便利だった機能を強化した。
Microsoftによる「OneNoteとEvernoteの違い」表は3月の時点より項目が増えている。
Microsoftはまた、Evernoteの6月の値上げに触れ、Evernote Premiumの年額69.99ドル(月額だと7.99ドル)と同額(月額だと6.99ドル)のOffice 365 Personal(日本では提供していない)を購入すれば、OneNoteとOutlook、Word、Excel、PowerPointとをシームレスに連係できる上、1TBのクラウドストレージが使えるとアピールした。
Microsoftによると、Windows版インポートツールを公開してから約5カ月で、累計7100万ページのEvernoteメモがOneNoteにインポートされたという。
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