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Apple、iOSの脆弱性を修正 iPhoneを遠隔で脱獄させる標的型攻撃が発覚企業へのスパイ活動に使われる恐れも(2/2 ページ)

iOSの未知の脆弱性を突くスパイウェアが存在し、人権活動家の行動を監視する目的で使われていたことが分かった。iPhoneを遠隔で脱獄させる手口が、実際の標的型攻撃に使われた事例が確認されたのは初めて。企業に対するスパイ活動にも使われる恐れがある。

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企業に対するスパイ活動にも使われる恐れ

 この攻撃に使われていたのは、イスラエルのNSO Groupという組織が開発しているモバイルスパイ製品「Pegasus」の初のiOSバージョンだったという。NSO Groupはサイバー戦争を専業とするイスラエルの組織で、各国の政府機関にスパイウェア製品を売り込んでいるとされる。

photo Lookoutのブログ

 マンソール氏は過去にもUAE政府の標的にされたことがあり、今回の攻撃にもUAE政府が関与しているのではないかとCitizen Labは推測。政府機関が政敵や人権活動家、ジャーナリストに対してこうしたツールを使っている実態が浮き彫りになったと指摘する。

 Lookoutでは、今回のように特定の標的を執拗に狙うAPT攻撃は、企業に対するスパイ活動にも使われる恐れがあると解説している。Appleは報告を受けて、iOSの更新版となるバージョン9.3.5でこの3件の脆弱性を修正した。Lookoutはユーザーに対し、直ちにiOSを同バージョンに更新するよう促した。

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iOS | 脆弱性 | iPhone | Apple | スパイウェア


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