「ゴジラ含め、想定外に対応するのが防災」と小池都知事 「シン・ゴジラ」に言及
小池都知事が定例記者会見で、「シン・ゴジラ」に言及。都の防災については「ゴジラを含め、想定外に対応する」ことが重要だと述べた。
小池百合子都知事は9月2日の定例記者会見で、「シン・ゴジラ」に関連する記者からの質問に答えた。庵野秀明総監督に「是非、電線をゴジラが取るのはやめてほしい」と懇願したが断られた――というエピソードを明かしたほか、「災いというのは想定外のものも起こる、ゴジラを含めて」と述べ、都の防災でも想定外への対応が大事との考えを示した。
小池氏は「シン・ゴジラ」の制作に協力しているほか、作中に登場する女性防衛相「花森麗子」(演:余貴美子)のモデルが小池氏だと石破茂・前地方創生担当相が指摘するなど、シン・ゴジラとゆかりが深い。小池氏は作品をまだ観ておらず、「是非観に行きたい」という。
庵野氏からは事前に相談を受け、「できるだけリアルにしたいから」と、防衛省の協力を求められたという。また、小池氏が庵野氏に「是非、電線をゴジラが取るのはやめてほしい」と言ったが、「いや、あれはゴジラの大好物ですからとれません」と断られた――というエピソードも披露した。
ゴジラが襲来した際、自衛隊の防衛出動が可能かについて、石破氏がブログで論考を展開するなど一部で議論になっている。これについては、「では、UFOに対してはどうするのかとか、そういった話にもつながってくるかと思う」と述べつつ、「その点は専門家である石破さんに改めて確認をしていただきたい」とかわした。
都の防災においては、「災いというのは想定外のものも起こる、ゴジラを含めて、だと考えている」とし、「想定外への対応をするのが私は最大の防災だ」と述べ、9月4日の防災訓練などについて説明した。
会見ではこのほか、築地市場の移転問題やリオデジャネイロパラリンピック視察などに関する質問が出た。全文と動画は都のサイトで公開している。
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