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米連邦政府、リコール対象の「Galaxy Note7」の機内持ち込み禁止の緊急命令
発火報告が相次ぎ、2度目のリコールが決まったSamsung Electronics製スマートフォン「Galaxy Note7」について、米国内での機内持ち込みを禁ずる緊急命令が10月15日に発効する。
米連邦政府の運輸省(DOT)、航空局(FAA)、パイプライン・有害性物質安全局(PHMSA)は10月14日(現地時間)、韓国Samsung Electronics製スマートフォン「Galaxy Note7」の米国での機内持ち込みを禁止する緊急命令を発令した。15日に発効する。
8月に米国など数カ国で発売されたGalaxy Note7については、発火・爆発を含む多数の異常加熱報告があり、9月に米国で正式リコールとなった。そのリコールで交換された安全なはずの端末でも発火報告があり、10月13日にすべてのGalaxy Note7を対象とする正式リコールが決まった。
DOTによる緊急命令は、この正式リコール決定を受けたもの。米国の空港に発着する飛行機にはGalaxy Note7をいっさい持ち込めない。持ち込もうとすれば、搭乗を拒否される。知らずに持ち込んでしまったことが分かった場合は、電源を切り、充電もしないよう指示される。意図的な持ち込みが発覚した場合は、刑事訴追される。
米消費者製品安全委員会(CPSC)によると、リコール対象の端末は約190万台に上る。Samsungは、リコール対象の端末を安全に輸送するための耐火回収キットを配布している。
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