YouTube、コメント欄向け新機能追加でコミュニティー性を強化
YouTubeがクリエイター向けに、気に入ったコメントをトップに固定したり、ハートをつけたりする機能や、問題のあるフレーズを検出するアルゴリズムを追加した。
米Google傘下のYouTubeは11月3日(現地時間)、クリエイターと視聴者との交流を支援するためのコメント関連の新機能を発表した。
YouTubeは、コメントはクリエイターと視聴者のつながりを育む重要な役割を持つことを認識しており、ユーザーからのフィードバックに基いてこれらの新機能を追加したとしている。
上の図には既存の機能も含まれる。以下にそれぞれの機能を簡単に紹介する。
コメントを一番上に固定
視聴者に最初に読んで欲しいコメントを、評価や投稿時期に関係なくコメント欄のトップに固定できるようになった。クリエイターが自分のコメントを固定することもできる。
コメントへのハートアイコン追加
クリエイターが気に入ったコメントにハートアイコンを追加できる。視聴者の画面では、コメントの左下にクリエイターのアバターとハートアイコンが表示される。コメントした視聴者がプッシュ通知を有効にしている場合は、ハートが付けられたことが通知される。
クリエイターのコメントはそれと分かるように
クリエイターがコメント欄に投稿すると、その投稿がクリエイターによるものだと分かるように、投稿のユーザー名に色網が付く。公認クリエイターの場合は、従来通りチェックマークも表示される。
モデレーターの設置(6月からある機能)
6月に、不適切なコメントを報告してもらうモデレーターを指名する機能が追加された。スタークリエイターで膨大なコメントが付く場合などを想定した機能だ。チャンネルを持つユーザーであれば誰でも指名できる。
問題のある単語やフレーズのブラックリスト化(2013年からある機能)
ブラックリストに追加した単語やフレーズを含むコメントは表示される前に保留になり、クリエイターがチェックできる。
アルゴリズムによる問題投稿の提示(β機能)
YouTubeのアルゴリズムが自動的に検出した問題のある単語やフレーズを含む可能性のある投稿は保留され、クリエイターによるチェックを待つようになる。クリエイターは保留された投稿が問題ないと判断すれば表示することもできるし、非表示にしたり報告することも可能だ。
クリエイターによる判断履歴はアルゴリズムに反映され、クリエイターに最適化されていく。
この機能はまだβ段階で、利用するにはこちらで参加を申し込む。
YouTubeは9月には「コミュニティ」タブを追加するなど、サービスのソーシャル化を強化している。
関連記事
- YouTubeチャンネルにファンとの交流の場「コミュニティ」タブ(β版)登場
YouTubeが「Backstage」というコードネームで開発中とうわさされていたソーシャルタブ「コミュニティ」を一部のYouTubeチャンネルで提供を開始した。チャンネルオーナーはSNSのようにテキストやライブ動画、アニメーションGIFなどを投稿でき、視聴者はそれにコメントを追加できる。 - Vine終了の舞台裏──スター達は救おうとしたが折り合わずに去った
Vine終了発表の約1年前に、Vineの人気急落を懸念したスターVinerらがVineに改善案を提供し、最終的には有償でコンテンツを投稿すると交渉したが折り合わず、サービスから去っていたと、Vineとの会合に出た複数のVinerへのインタビューを基にMic Networkが報じた。 - Facebook傘下のInstagram、不快なコメントを非表示にするフィルター機能追加(まずは英語で)
Instagramが、いじめや嫌がらせコメントを表示させないようにするフィルター機能を、まずは英語版で利用できるようにした。 - Amazon、YouTube対抗のクリエイター向けプログラム「ビデオダイレクト」開始 日本でも
Amazon.comが、ビデオクリエイターに収入の機会を与える新プログラム「Amazonビデオダイレクト」を日本を含む数カ国でスタートした。参加クリエイターはプライム・ビデオでの視聴時間に基づくロイヤリティや広告収入(55%)、レンタル・販売収入(50%)が得られ、人気クリエイターにはボーナスも用意されている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.