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Mozilla、2015年の売上高は前年比28%増 検索パートナー戦略変更が奏功
Mozilla Foundationが2015年の財務報告書を開示した。デフォルト検索エンジンを、それまでのGoogle1社から国ごとにパートナー契約を結ぶ戦略に変更(米国はYahoo!に切り替え)したことで、売上高が前年比28%増の4億2128ドルとなった。
Mozilla Foundationは12月1日(現地時間)、2015年の収支を報告した。2014年11月に発表した検索パートナー戦略の変更が奏功し、売上高は前年比28%増の4億2128万ドルだった。
Mozillaは2014年11月、米Googleとの契約期間終了に際して検索パートナー戦略を変更し、デフォルト検索エンジンを世界で共通化せず、国ごとに新たなパートナー契約を結んだ。米国では米Yahoo!と5年間の提携契約を締結した。
2014年同様に総売上高のほとんどがロイヤルティ収入で、さらにそのほとんどは検索パートナーからだった。ロイヤルティ収入が売上高全体に占める割合は前年より1ポイント増え、99%だった。
Mozillaはロイヤルティ以外の収入源確保を模索し、2014年にはタイル型広告のテストを開始したが、2015年12月には終了している。
米分析会社Net Applicationsによると、Firefoxの2016年11月の世界における市場シェアは11.9%で米GoogleのChrome、米MicrosoftのInternet Explorerに次ぐ3位だった。同月のデスクトップでの検索エンジンシェアで、Yahoo!(グローバル)はGoogle、Bing、Baiduに次ぐ4位(シェアは6.56%)だった。
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