Facebook、ユーザーに虚偽ニュースか尋ねる機能をテスト中
ニュースフィードで虚偽ニュースが拡散する問題の対策に取り組むFacebookが、記事リンクの投稿に関してユーザーに「この記事のタイトルは、どの程度まで誤解を招く表現だと思いますか?」と尋ねる機能をテストしている。
米Facebookがニュースフィードに表示された記事について「このタイトルは誤解を招くものですか?」と尋ねる機能をテスト中──。米モバイルメディアサービスBilly Pennの編集者、クリス・クルーソン氏がスクリーンショットを添えてそうツイートした。
このスクリーンショットによると、Facebookからの質問は、SNSに白人至上主義的な書き込みをしたことを理由に白人の女性が解雇されたことについての米Philadelphia Inquirerの記事の下に「Facebook Survey」として表示されている。
「この記事のタイトルは、どの程度まで誤解を招く表現だと思いますか?」という質問に、「まったくない」「わずかに」「多少は」「非常に」「完全に」の5つの選択肢で答えるというものだ(この記事のタイトルは、「ピスタチオ販売の女性がCitizens Bank Parkの仕事を解雇された」)。
米TechCrunchからの問い合わせに対してFacebookはこの機能のテストをしていることは認めたが、それ以上の詳細については語らなかったという。
Facebookは、今回の米大統領選の結果は、ニュースフィード上で拡散されたヒラリー・クリントン氏に不利な虚偽ニュースの影響が大きいとして批判された。同社のマーク・ザッカーバーグCEOは「その考えはクレイジーだ」としつつも、虚偽ニュース問題に取り組んでいると説明した。
その説明で、取り組みの1つとしてユーザー向け報告ツールの簡易化を挙げていたので、このスクリーンショットはそのテストなのかもしれない。ザッカーバーグ氏は何が真実かの判断を「ユーザーのコミュニティと信頼できる第三者に頼りたい」と語っている。
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