Twitter、モバイルアプリでのライブ放送を可能に(Periscopeは存続)
Twitterが、モバイルアプリから直接ライブ放送を配信できるようにした。Periscopeの技術を使っているが、別途Periscopeをインストールする必要はない。
米Twitterは12月13日(現地時間)、iOSおよびAndroid版公式アプリにライブ動画配信機能を追加したと発表した。
動画配信機能は、Twitterが2015年3月に買収したPeriscopeの技術をTwitterに統合することで実現した。
端末にPeriscopeアプリをインストールしていなくても、公式TwitterアプリでPeriscopeの技術を使ってライブ動画を配信できる。これまでは「ライブ」をタップすると(Periscopeをインストールしてあれば)Periscopeアプリが起動していた。
ライブ配信するには、Twitterの画面でツイート作成アイコン→カメラアイコンをタップした画面に表示される「ライブ」あるいは「ライブ放送」アイコンをタップする。これでPeriscopeのライブ配信画面になる。放送中に下にスワイプすれば放送を終了できる。
既に日本語のヘルプが公開されているので、詳細はそちらを参照されたい。
Periscopeは、少なくとも当面は単体アプリとして存続する。Periscopeチームはコミュニティーに向けて、「PeriscopeアプリとWebアプリのPeriscope.tvはコンテンツを発見するための最高の場所として存続する。今回のTwitterとの統合は、ライブ配信をより簡単にするための方法と考えてほしい」と語った。
Twitterは2012年に買収した6秒動画のVineを単体アプリとして提供していたが、10月にサービスの終了を発表した。
モバイルアプリからの動画配信では、米Facebookが先行しており、2015年12月からニュースフィードに実況動画を投稿できるようになっている。
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