「現物がこの場にあるのが衝撃」 「Surface Studio」日本初展示(?)にMS担当者もびっくり 国内発売時期を聞いてみた
日本未発売の「Surface Studio」が大塚商会の展示会に参考出展されている。いったいなぜ? 国内投入時期は? 疑問をぶつけた。
米Microsoftの液晶一体型デスクトップPC「Surface Studio」が、IT製品の展示会「大塚商会 実践ソリューションフェア2017」(ザ・プリンスパークタワー東京、2月10日まで)に出展されている。日本では未発売で、これまで国内の公の場で全くと言っていいほどお披露目されたことのない同製品。なぜここに存在するのか。どんな狙いがあるのか――ブースで担当者に直撃した。
日本マイクロソフトも「現物がこの場にあることが衝撃」 国内投入時期は?
Surface Studioは、MicrosoftのオリジナルWindows端末「Surface」シリーズ初の液晶一体型デスクトップPC。ディスプレイ部分を引き倒すことで大型タブレットのようにも使えるほか、ダイヤル式の入力デバイス「Surface Dial」に対応していることが特徴だ。
同製品は昨年10月にMicrosoftが発表し、すでに米国では販売が始まっているが、日本では発売されていない。日本マイクロソフト広報によれば、同社がこれまで日本国内で公式に実機を展示したことはないという(2月10日時点)。
今回、Surface Studioは、実践ソリューションフェアの会場内に設けられた日本マイクロソフトブースの一角でひっそりと展示されている。しかしこれは大塚商会が独自のルートで入手したもので、日本マイクロソフトが直接提供したり、米本社から取り寄せたりしたものではないという。
展示ブースにいた日本マイクロソフトの説明員は「非公式での展示状況は把握していないが、おそらく日本初の展示と思う」「私自身、実際に本物を見たのは初めて」「現物がこの場にあることが衝撃」と話す。
実機に触ってみると、記者はSurface Dialの操作になかなか慣れずに苦戦。ブースの説明員がスムーズに操作する姿を見て少しやきもきしていた。「1つのSurface Dialだけで、ペンの色を変えたり、キャンバスのサイズを変えたりと、複数のダイヤルを画面上に表示でき、切り替えながら操作できる。慣れるととても楽に感じる」(説明員)。
日本マイクロソフト広報によれば、同製品の国内発売時期はやはり未定という。「米国市場での引き合いが大きい上、大量生産が難しく、まずは米国での需要に対応している状況。日本などの市場にも早めに投入したいが、まだ検討している段階」(広報担当者)。
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