「Surface Studio」をiFixitが分解 ARMプロセッサ搭載と判明
Microsoftが10月に発表したiMac対抗のAIO「Surface Studio」をiFixitが分解した。ストレージ(SDDおよびHDD)が換装可能であることが分かった他、未発表のARMプロセッサが搭載されていることが明らかになった。
ハードウェア製品の分解マニュアルを掲載しているWebサイトiFixitが11月29日(現地時間)、米Microsoftが10月26日に発表したオリジナルブランドの液晶一体型デスクトップPC「Surface Studio」の分解レポートを公開した。
Surface Studioは、AppleのiMacのようなオールインワン(AIO)タイプのPC。タッチパネル操作が可能なSurfaceシリーズの特徴はそのままに、最上位モデルではCPUに米Intelの第6世代クアッドコアCore i7、GPUに米NVIDIAのGeForce GTX980M、32GBメインメモリ、2TBのSSDを搭載するハイエンドのデスクトップPCだ。米国での販売価格は2999ドル(約30万円)から。日本での発売時期や価格についてはまだ発表されていない。
分解の結果、Microsoftの発表イベントでは紹介されなかったが、ARM Cortex-M7が搭載されていることが分かった。米The Vergeは、このプロセッサはPixelSenseディスプレイの制御に使われているとしている。
RAM、CPU、GPUは基板にはんだ付けされていて換装が難しいが、ストレージ(SSDおよびHDD)は換装可能という。
恒例の「修理しやすさ」評価は10点満点の5点だった。写真が豊富なiFixitのレポートはこちら。
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