ニコンは2月13日、開発中のデジタルカメラ「DLシリーズ」計3モデルを発売中止すると発表した。画像処理用ICの不具合による開発費増加と販売想定量の下落などを考慮し、収益性の観点で中止を決定したという。
発売中止となったのは「DL18-50 f/1.8-2.8」「DL24-85 f/1.8-2.8」「DL24-500 f/2.8-5.6」の3モデル。いずれも高価格帯の“高級コンデジ”に位置付けられる製品。2016年2月に発表し、当初は同年6月に発売を予定していたが、画像処理用ICの不具合が判明し、発売を延期していた。
同社の製品ページには2月13日現在も、プロのフォトグラファーを起用した作例などを紹介するWebコンテンツが公開されている。各店舗でも既に予約を受け付けており、大手価格比較サイト「価格.com」では、実売価格も提示されている。
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