ニコンは2月13日、同社が1月末から募っていた希望退職者1000人の枠に、想定を上回る1143人の応募があったと発表した。2017年3月期の連結業績は、退職金などの特別損失を織り込み、90億円の最終赤字を計上する見通しだ。
同社は昨年12月、赤字が続く半導体装置事業、市場規模が縮小している映像事業などを見直す「構造改革」の一環で、1000人程度の希望退職者を募ると発表。1月30日〜2月10日までの募集で、想定を上回る1143人の応募があった。
希望者には退職金に加え、特別加算金を支給するほか、再就職先を見つけるサポートも行うという。退職日は3月31日(一部グループ会社は3月30日)。
希望退職に伴う費用は約167億円を見込み、17年3月期決算に特別損失として計上するとしている。
同社が2月13日発表した17年3月期(16年4月〜17年3月)の通期業績予想は、売上高を7500億円(前回予想は8000億円)に下方修正した。最終損益は90億円の赤字(前回予想は60億円の赤字)に膨らむ見通し。
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