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Uber、「Greyball」での当局による利用阻止を停止すると約束
Uberは、当初は新機能テストやドライバー保護目的で開発したプログラム「Greyball」の、地域の規制当局によるおとり捜査などを阻止する目的での使用を停止すると発表した。
米Uberは3月8日(現地時間)、3日にNew York Timesが指摘したプログラム「Greyball」での規制当局関連者の排除を停止すると発表した。
Greyballは、特定のユーザーに対し、本来のアプリとは異なる画面を表示するプログラム。例えば地図上に車が表示されても配車を依頼できないようにしたり、他のユーザーには表示されない機能を追加したりできる。このプログラムは当初、一部のユーザーを対象とした新機能のテストや、ユーザー規約に違反したユーザーや、ドライバーに危害を与えそうなユーザーからドライバーを守る目的で開発されたという。
それが、地域の規制当局によるUberが違法ではないかどうかを判断するためのおとり調査などを阻止する目的で使われていたとNew York Timesが報じ、Uberもそれを認めていた。
同社のジョー・サリバンCSO(最高セキュリティ責任者)は公式ブログで、プログラムの是正はすぐには完了しないが、地域当局と協力して推進すると語った。
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