「Huluブランドを手放す予定はない」 日本版運営元、うわさを否定
「Hulu日本版は、Huluブランドを来年にも手放すのでは」との憶測も一部で流れたが、運営元はこれを否定した。
動画配信サイト「Hulu」が5月17日にリニューアルし、URLが「hulu.jp」から「happyon.jp」に変わる。認知度の高いサービスで、サービス名とドメインを異なるものに変えるという異例の事態に、「Hulu日本版は、Huluブランドを来年にも手放すのでは」との憶測も一部で流れたが、運営元はこれを否定。「Huluブランドを手放す予定はない」という。
日本のHuluは、米Hulu日本法人が2011年にスタート。14年に日本テレビ放送網が事業を譲り受け、日テレ子会社のHJホールディングスが運営している。
これまで米国のシステムを使用していたが、5月17日にリニューアルし、日本のシステムに全面移行。URLが「hulu.jp」から「happyon.jp」に変わるほか、対応ハードの変更やアプリの刷新、機能の追加など、サービスも大幅に変わる。
あわせて、サービスのドメインが、米Huluが保有する「hulu.jp」から、HJホールディングスで取得した「happyon.jp」に変わる。「システム移行時のリスクを減らし、サービスを止めないで移行するため」ドメインを変更すると、HJホールディングスは説明している。
ブランド認知の高いサービスで、サービス名と同じドメインを捨て、全く違うドメインに変えるのは異例。ネット上では、「米HuluとHJホールディングス間でのHuluブランド利用契約が来年にも切れ、日本版はHuluのブランドを手放して『happyon』に名称変更するのでは」との憶測も流れた。
これに対してHJホールディングスは「Huluのブランド使用権を弊社が手放す予定はない」とコメントし、うわさを否定した。
「hulu.jp」のドメインと「Hulu」「フールー」の商標は米Huluが保有。「hulu.jp」のドメインは、米Huluとの契約を継続すれば日本版でも利用を続けられるが、HJホールディングスは「契約を継続する予定はない」という。
調査会社のGEM Partnersによると、2016年の日本の定額動画配信市場で、Huluは「dTV」に次ぐ2位につけている(調査結果)。Huluの人気コンテンツ(16年のランキングより)は、上位から「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!絶対に笑ってはいけないシリーズ」「ウォーキング・デッド」「徳井と後藤と麗しのSHELLYと芳しの指原が今夜比べてみました」「おそ松さん」「地味にスゴい!校閲ガール・河野悦子」となっており、ベスト10のうち7番組を日本のコンテンツが占めている。
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