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Alphabet傘下のWaymoと配車サービスLyft、自動運転で提携
Uberと自動運転技術の特許侵害で係争中のWaymoが、Uberの競合であるLyftと自動運転車の実用化で提携したとNew York Timesが報じ、両社がこれを認めた。
米Googleからスピンオフした自動運転技術企業Waymoと米配車サービスのLyftが、自動運転車の実用化で提携したと、米New York Timesが5月14日(現地時間)、この件に詳しい情報筋の話として報じた。
両社はこの件を認め、それぞれ声明文を発表した。
Lyftは「現在最高の自動運転技術を持つWaymoと提携することは、世界一の輸送システムで人々の暮らしを改善するというわれわれのビジョンを加速する」と語った。Waymoは「Lyftのビジョンは、Waymoの自動運転技術をより多くの地域のより多くの人々に届ける助けになるだろう」と語った。
Lyftは、現在Waymoが特許侵害で提訴しているUberの競合だ。Uberは自動運転車を自社開発している。
Waymoは4月、LexusやChryslerベースの自動運転車の貸し出しを開始した。
WaymoとLyftの提携の具体的な内容は不明だが、LyftのサービスでWaymoの自動運転車をテストするとみられる。
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