「VenusTap」は「復活したMERY」? DeNAがうわさを否定 「一切関連ない」
DeNAがMERYのノウハウを小学館の「VenusTap」に提供している――こんな憶測記事がネットで話題になったが、DeNAは「当社とは一切関連ない」と記事の内容を否定した。
ディー・エヌ・エー(DeNA)が、休止中のキュレーションサイト「MERY」のノウハウを、小学館の女性向けキュレーションサイト「VenusTap」(ヴィーナスタップ)に提供している――こんな憶測記事がネットで話題になったが、DeNAは、ITmedia NEWSの取材に対し、「VenusTapは当社とは一切関連ない」と記事の内容を否定した。
匿名ブログ「はてな匿名ダイアリー」に5月26日に掲載された「形を変えて復活していたMERYと、無反省のDeNAに対して、思うところ」と題した記事に、「DeNAはMERYの手法をVenusTapに提供している」などと書かれており、「はてなブックマーク」で700以上のブックマークを集めるなど注目を集めた。
この記事の内容の真偽についてDeNAに取材したところ、「VenusTapは当社とは一切関連がない。制作に協力している事実もない」という。
VenusTapのライター求人ページには、「小学館の企画・編集技術と、提携先企業のWebメディアに対する知見・経験を合わせ」などと書かれており、記事ではこの「提携先企業」をDeNAだと断言していたが、小学館によるとこれはDeNAではなく、Webコンサルティング企業の「Scoville」を指しているという。
DeNAと小学館は4月、新たにデジタルメディア事業を創出・運営する検討を進めることで合意したと発表しているが、協業の具体的内容については両社とも「現時点で決まっていることはない」としている。
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