「Windows 10」の「Timeline」は今秋アップデートに間に合わず
Microsoftが「Build 2017」で披露した「Windows 10」の新機能「Timeline」は今秋のFall Creators Updateには含まれないと、ジョー・ベルフィオーレ副社長がツイートした。
「TimelineはFall Creators Update(FCU)には入らない。FCUが出た後の早期インサイダービルドに入れる計画だ」──。米MicrosoftのOSグループ担当副社長、ジョー・ベルフィオーレ氏は7月3日(現地時間)、自身のTwitterでこうツイートした。
これは、米The Vergeの編集者、トム・ウォーレン氏の「Windows 10のTimeline機能は、Fall Creators Updateには間に合いそうにない」というツイートに返信したものだ。
Timelineは、ベルフィオーレ氏が5月の「Build 2017」で発表した、Microsoftのクラウドを介してWindows、iOS、Androidを横断したアクティビティ履歴をさかのぼれる機能。「Microsoft Graph」の一部だ。
「遅れについて何かコメントは?」というウォーレン氏の質問にベルフィオーレ氏は「これは遅れではない」と答え、別の返信で「私の見解では、一連の機能はFCUから提供を開始すると説明したつもりだ。そのときまだ(時期は)確実ではないとも言ったと思う」とツイートした。
確かにMicrosoftの「Windows 10 に間もなく追加される機能」ページでTimelineは「Windows 10 Fall Creators Updateで導入されるこれらの革新的な機能」の1つとして紹介されてはいるが、注意書きとして「製品は開発中です。機能、スケジュール、デバイスは変更になる可能性があります」とも明示されている。
Microsoftは4月、今後の大規模アップデートは3月と9月の年2回行うと発表した。ビルドに入った機能がすべて次のアップデートで正式版になるとは限らないが、早ければ来年3月にTimelineを使えるようになるかもしれない。
関連記事
- Windows 10次期大型アップデート「Fall Creators Update」発表 新デザイン、スマホ連携強化、タイムライン機能など
Windows 10の次期大型アップデートの名前は「Fall Creators Update」。 - 「Build 2017」2日目基調講演まとめ
Microsoftの年次開発者会議「Build 2017」の「Windows 10」と「複合現実(MR)」に関する基調講演で発表されたことを時系列にまとめた。 - 「Windows 10」のメジャーアップデートは3月と9月の年2回に
Microsoftが、これまで「年に2、3回」としていた「Windows 10」のメジャーアップデート(機能更新プログラム)を3月と9月の年2回の定期的なものにする。次回は2017年9月だ。 - Windows 10の「Creators Update」、「My People」機能は見送りに
Microsoftが「Windows 10」のInsider Preview「Build 15014」をリリースした。今春予定の「Creators Update」では昨年10月に紹介した「My People」機能を追加しないことも発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.