Facebook、「災害支援ハブ」のラスベガス銃撃事件のページに虚偽情報掲載(削除済み)
虚偽ニュース撲滅に取り組むFacebookとGoogleのサービス上に、10月2日のラスベガス銃撃事件に関する誤情報が掲載された。
米Facebookは10月2日(現地時間)、同日ラスベガスで発生した50人以上の死者を出した銃撃事件に関する災害支援ハブを公開した。
災害支援ハブ(以前は「災害時情報センター」と呼ばれていた)は、洪水や大地震、テロ事件などの大きな災害があり、その地域に自分がいるとプロンプトが表示され、自分が安全であればそれを登録できるというサービス。8月に、災害に直接かかわっていないユーザーでも閲覧できるようになった。
このページには、関連する写真やニュースメディアによる動画などが集められている。米The Fast Companyを含む多数の米メディアによると、このページには当初、極右サイトGateway Punditによるものなど、複数の虚偽ニュースが掲載されていたという。
Facebookは指摘を受けてこれらのコンテンツを削除し「災害支援ハブに掲載されてしまった記事は今朝削除した。だが、削除までに数分かかったため、スクリーンショットをとられ、オンラインで拡散してしまった。われわれはこうした問題の解決に取り組んでいる」という声明を発表した。
Fast Companyによると、このコンテンツは少なくとも30分間は表示されていたという。
また、米BuzzFeedのライアン・ブロデリック記者のツイートによると、米GoogleのGoogle検索の「トップニュース」に犯人に関する4chanの誤報が表示されたという(本稿執筆現在は表示されない)。
Googleは米メディアに対し「残念なことに、今日の早朝に4chanの不正確な情報が検索結果に短時間表示されてしまった。数時間以内にアルゴリズムによってこれらのコンテンツは別のコンテンツに置き換えられた。こうした誤情報はどんな検索結果としても表示されるべきではない。今後このようなことが起きないよう、アルゴリズムの改善を続ける」という声明文を送った。
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